大変お待たせいたしました。
就活生に贈るシリーズ第三弾、ネクタイの結び方です。
セルフタイマーでいくら頑張っても、納得のいく写真が撮れなかったので、最終的にぽにさんに手伝ってもらいました。
シリーズ目次
紹介するのは三種類。襟の形やタイの厚みに合わせて使い分けを
この記事では代表的な結び方を三種類紹介します。
さっそく結び方に入る前に、ネクタイの名称について。
幅が広く、表に出る方の先端を大剣、細い方の先端を小剣と呼びます。
この記事では”大剣を〜”というふうに解説していきますので、覚えておいてください。
それでは、シングルノットから。
1.シングルノット
これは基本なので、敢えて解説する必要はないかもしれません。
一番メジャーで、一番簡単な結び方です。
結び方
ネクタイを襟に通したら、大剣を小剣の上に乗せるようにクロスします。
そのまま、大剣を小剣に巻きつけます。
巻きつけた大剣を、最初にクロスした部分の上に裏から通して表に出します。
上から出した大剣を、小剣に巻きつけた輪っかの中へ通します。
大剣を下に引き締めると、出来上がり。
この時気をつけたいのは、あまり強く結ばないことです。
シングルノットでは、そもそも幅の狭い結び目になります。
フワッとした位がちょうどいいでしょう。
小剣を引いて、襟に収めます。
強く結びすぎると、ネクタイによっては下の写真のように、貧相な印象になってしまいます。
実は、就活生のスーツ姿で一番目につくのがこの”ネクタイの結び目が小さすぎる”ことです。
あまりきつく結ぶのは、ネクタイも傷みますのでやめましょう。
また、シングルノットしか知らないと、薄手のタイを使った時に、特に強く結ばなくても同じようなことになります。
薄手のネクタイでは、ダブルノットやハーフウィンザーノット、場合によってはウィンザーノットを用いて、結び目の幅を確保しましょう。
シャツとの相性
例の写真のように、ボタンダウンなど襟の細いシャツ、ナロースプレッドからレギュラーまでの襟と相性がいいです。
また、ニットタイや厚手のタイは、シングルノットでないと結び目が大きくなりすぎてしまいます。
2.ダブルノット
シングルノットでは貧相になりがちな、薄手のネクタイをきちんと結ぶ方法です。
また、レギュラーカラーでも襟羽が長く、縦方向に幅がほしい時や、ネクタイを立体的に見せたい時に使います。
結び方
クロスして、大剣を小剣に巻きつけるところまでは同じです。
次に、大剣を上に持っていかずに、もう一度小剣に巻きつけます。
2回巻きつけたら、裏を回ってクロスの上から大剣をおろします。
このとき、1回めに巻きつけた輪っかの中に通します。
結び目を正面から見た時に、二重になった輪っかの下から大剣が出てくる形です。
ちょっとわかりづらいかもしれませんが、このようになります。
あとはシングルと同じように、大剣を引き締めて形を整え、小剣を引いて襟に収めます。
シングルとくらべて、ボリュームのある結び目になります。
シャツとの相性
レギュラーカラー、襟羽の長いドゥエボットーニなどに合います。
薄いネクタイは、ダブルノットでないと様になりません。
3.ハーフウィンザーノット
ハーフウィンザーノットは、結び目の三角形のバランスがよく、しかもボリューム感がある結び方なので、使うネクタイによっては主張が強くなりすぎるかもしれません。
ネクタイを強調したい時や、なかなかバランスよく結べない、生地の柔らかいネクタイを結ぶ時に使います。
ちなみに私は、ニットタイ以外はすべてこのハーフウィンザーノットを使っています。
結び方
他の結び方と同じように、大剣を小剣に乗せるようにクロスします。
大剣を引いて結び目を引き締めますが、この時、画像のように大剣をつまんで、エクボを作ってやると、ネクタイに表情が生まれます。
ハーフウィンザーは横幅が広くがっしりした結び方なので、エクボがないと少々のっぺりした印象になってしいます。
シングル、ダブルに比べて、左右のバランスが良く、存在感のある結び目になるのがわかるかと思います。
シャツとの相性
レギュラーカラーから、ワイドスプレッド(ウィンザー)カラーが合います。
ネクタイやシャツの種類、イメージに合わせた結び方を
この記事では代表的な結び方を三種類紹介しましたが、ネクタイの結び方はまだいくつも存在します。
手持ちのネクタイに合った結び方、シャツとのコーディネートなど、色々と研究してみてください。
ネクタイの結び方1つで、印象というのは大きく変わってしまいます。
センターからズレてボタンが見えるのは言語道断ですが、結びがキツすぎて結び目のバランスが崩れていたり、ねじれて小剣が覗いていたりということも、印象を悪くする要因です。
自分なりの、完璧なシャツとネクタイの組み合わせを探してみましょう。
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