森見登美彦が描く名作の世界。
「夜は短し歩けよ乙女」の軽妙洒脱な語り口で、メロスや山月記、桜の花の満開の下など、名作短編が語られる。
どこまでも阿呆で、どこまでもナンセンスな展開は、原作を知っていれば知っているほど可笑しくて笑いが止まらなくなります。
あ、でも桜の花の満開の下は、元がちょっと怪談じみてるから、森見登美彦が書いても軽妙洒脱とまではいかなかったかな。
でも新しい解釈が見えて面白かった。
オススメは断然、表題作の「走れメロス」、そして「山月記」。
森見登美彦ファンにはおなじみの、詭弁踊りも出て来ますよ。