シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

学生は不公平な評価方法による成績を甘受すべきか

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

アカデミック・ハラスメント、キャンパス・ハラスメントという言葉は知っていましたが、まさか我が身に起こるとは。

問題は、今年の前期に履修した数学Iの講義における、成績評価方法とその開示方法、そして私の成績についてです。

要点をまとめます。

  1. 具体的な評価方法の告知が最終回の授業で行われたこと
  2. 授業内演習に参加するだけで一回につき10点を単純加算という評価方法
  3. 問題用紙に印刷されていた設問(質問?)に回答し、解答用紙を提出したにも関わらず成績が未受験扱いだったこと

1について

他の講義では、ほぼ初回の講義で具体的な評価方法が開示されました。初回では未定であっても、講義開始から長くて3回以内の講義で開示される講義がほとんどでした。

これはおそらく、大学側の用意しているウィンドウショッピング期間(履修中止申請期限)までに成績の評価方法を学生に伝え、それによって学生が履修の継続/中止を判断するためと思われます。

問題の数学の講義では、レポートもしくは試験による評価に、授業内演習の参加度を加味して決定する予定だが、具体的には未定という旨が初回に提示されたきり、決定された評価方法は一切伝えられることなく最終回になりました。

どんな評価方法であれ、先に開示されれば、学生はそれに最適化された行動を取るはずです。

たとえば、レポート評価ならば出席は多少軽視しても資料を探す、出席重視なら毎回出席する、試験のみの評価なら出題範囲を重点的に勉強するなど。

しかし、最終回で評価方法が開示された場合、どのような行動が単位修得に結びつくかの判断ができません。

仮に最終回で開示されたとしても、それが試験一発評価のような、それまでの講義中の行動に左右されない評価方法なら影響は無いですが、過去の講義中の行動が評価対象になっている場合はかなり問題です。

この数学では、開示時期によって具体的には次のような違いが出てくるでしょう。

評価対象は授業内演習の参加回数であることを事前に知っていた場合:
演習に参加しよう(点を稼ごう)と挙手をする学生の数が多くなり、参加回数(=点数)が平均化される。
事前に知らなかった場合:
挙手を躊躇って、自分で理解度を上げるために机上で演習問題を解く学生と、点数のことは知らなくても積極的に演習に参加しようとする学生の間で点数の二極化が生じる。

同じ講義内容で、各学生の理解度がそれぞれの場合において同一であったとしても、評価方法開示のタイミングだけで点数分布に差が出るのは問題ではないでしょうか。

2について

そして、開示されたのは、詳しくは以下の様な評価方法でした。

  • 授業内問題演習への参加(正解ではなく、参加)1回につき10点の素点を加算
  • 6回以上参加で単位確定、10回以上参加した学生は試験を受けなくとも良い
  • 試験は、よく理解している学生が頑張って70点取れるかどうかの難易度で出題する

この評価方法に対して、私の主張する問題点は以下。

  • 演習問題で正解できない、理解度の低い学生でも、授業内演習に参加するだけで最高のS評価になる可能性がある
  • 数学的素養があり、講義をよく理解している学生でも、授業内演習に参加しなければ難度の高い試験問題によって良くてB評価となる
  • 大学の成績評価は学生の理解度に対してできる限り公平であるべきであり、理解度の低い学生が理解度の高い学生よりもいい成績を修める可能性のある評価方法は妥当とは言えない

講義中に積極的に演習に参加した学生と、試験で理解度を試される学生の間に生じる点数の乖離について、たとえば演習に参加していない学生は基礎点を配分するとか、演習に参加して単位が確定する点数があったとしても試験を受ければ試験の点数で評価し、演習参加は参考程度にするとか、そういった調整がされるのであれば、完全に公平ではなくてもギリギリ受け入れられると思いますが。

確かに、教員だって人の子ですし、完全に学生の理解度に対して公平であることは不可能でしょう。しかし、できる限り公平に学生の理解度=講義の成果を確認できるよう、各教員はその評価方法を工夫しているはずです。

乱暴な言い方ですが、学生に理解してもらわなくて構わないんだったら、そもそも教壇に立つ意味が無いですし。研究室にこもってシコシコ論文書いてりゃいいんですよ。

3について

これはまあ、どうでもいいっちゃどうでもいいことですが。

私が解答用紙に書いたのは、この評価方法と開示タイミングに関する抗議だけでしたから、もちろん単位は期待していませんでした。

しかし、私は実際に試験会場に足を運び、問題用紙に印刷されていた「設問0.単位に関する要望があれば書いてください」に(ナンバリングが0なので評価対象外なのはわかりますが)回答し、解答用紙を提出しています。

実質的な白紙答案と、未受験は同じでしょうか。

ここはもしかしたら教員の判断ではなく大学のシステムの問題かもしれませんので、後期の講義が開始されたら確認してみる必要がありそうです。

大学側では白紙答案でも受験したと処理することになっていて、教員が実質的な白紙答案を未受験扱いにしたとするなら、私の本来の評価はE未受験でなくD不合格のはずですから、その場合は問題です。

つまり何が言いたいのか

前述のような公平でない評価方法に、学生側は従うべきなのかということです。

キャンパス・ハラスメントには、不適当な評価も含まれるようですから、この数学の教員のように単位を質にとって不公平な評価方法を強要することに対して、学生は断固としてそれを拒否、必要があれば告発しなければならないと考えます。

さっきから不公平だと言い続けてきましたが、簡単に言えば、最初に開示されていれば学生にとってとんでもなくオイシイ講義なのに、最終回で開示することによって一部の学生に取り戻せない不利益(時間はもどせませんから)をもたらすということです。

これを甘受しなければならないとしたら、それはハラスメントを越えて大学教員のモラルハザードとも言えるでしょう。修正@2012/09/20/19:37モラルハザードは言いすぎですかね。でも、評価方法について学生側から意見をいうことが全くできないというのは、放置してはいけない問題だと思います。

追記:どういう評価方法ならよかったのか

ちょっと考えました。

  • 演習参加ではなく、正解一回につき成績10点を単純加算、ただし10回まで
  • 想定最高点70点前後の試験を受験したら、演習に参加していなかった学生には一律に基礎点30点
  • 演習に参加し、なおかつ試験を受験する学生は、基礎点10点に演習で獲得した点数の2/10を加算し、それに試験の素点を加算して成績とする
  • もしくは、試験の難易度を下げ、想定最高点を100点満点にし、試験を受験する学生は演習への参加は関係なく試験のみで評価、演習への参加回数が一定以上なら1の位を切り上げて成績(素点64点(C評価)なら70点(B評価)として扱う)とする

これならまだ公平だと言えると思います。

更に追記@2012/09/20/19:10

追記1で例示した評価方法は、開示タイミングが変わらず最終回だった場合を想定しました。

今回の問題における最大のポイントは、評価方法の開示タイミングです。

前の方でも書きましたが、開示タイミングが最終回だとしても、それ以降の事象のみを以って評価対象とする(先述の例では試験一発評価)ならば、特に騒ぎ立てるほどの問題ではないわけです。

しかし、講義中の行動という、開示時点から見て過去の事象に遡る形で評価対象を設定する(それが100%ではないにしろ)というのが問題。

なお、不満なら試験で点を取ればいいというのは、この場合ちょっと違います。

それが言えるのは、講義内演習で正解をしないと点がもらえず、なおかつ試験では講義内容を100%理解していれば必ず満点が取れる問題が出題される場合です。

スポンサーリンク
スポンサードリンク
スポンサードリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
スポンサードリンク