自宅から資格学校まで、自転車で往復するようになってから問題になったのは、重くてかさばる教材をどうやって持ち運ぶかということでした。
自転車用のカバンとしてメジャーなのは、やはりメッセンジャーバッグでしょう。
様々なメーカーが、肩掛け式のメッセンジャーバッグを出しています。
しかし、たいていのメッセンジャーバッグは、ストラップを掛けるのは左右どちらかの肩だけになっています。
私もグレゴリーのショルダーバッグを改造したメッセンジャーを使っていましたが、これは左掛け専用の構造になているので左肩に負担がかかります。
荷物が少なければいいですが、教材は全部あわせて8kg以上。ちょっと負担が大きすぎる。
そこで、両肩に負担を分散できるリュック型で良いカバンがないか探していました。
TIMBUKなど、自転車用カバン専門メーカーのものも検討しましたが、最終的に購入したのはドイターのトランスアルパイン30でした。
“アルプス越え”のための自転車専用リュック
このトランスアルパイン、製品コンセプトは”自転車でアルプス越えをするためのバッグ”です。
その過酷なコンセプトに見合うよう、容量はもちろん自転車乗りにとって使いやすい工夫が随所に凝らされています。
背面はドイター独特の、エアストライプという構造になっています。
アルミの骨組みを持ち、板チョコ状に溝の入った固めのパッドが、左右に平行に配置されています。
これによって、リュックと背中がべったり密着することがなく、背中の熱気が上に逃げていきます。
これが案外快適で、炎天下を走っても汗でリュックが濡れることもなく、スピードにのると背中を風が抜けていくのが爽快です。
自転車を降りた時の事も考えて作られているのが良くわかるのが、このヘルメットホルダー。
駐輪した時に自転車と一緒にロックしてしまうのも手ですが、持ち歩こうとすると案外邪魔なのがヘルメットですよね。
このホルダーはネオプレーンで作られているので、メルメットに傷をつけることもなく、伸縮性があるのでしっかりとホールドしてくれます。
このトランスアルパインもハイドレーションシステムに対応しています。
ホースはこの穴から出します。
肩ベルトにある六角形のロゴ部分は、ここから引き出したホースを肩ベルトに固定できるよう、ベルクロになっています。
自転車向けということで、細部まで考えてあるなぁと感心するのがこの反射素材です。
この部分はクリップ式のライトを付けられるようにループになっています。
また、同じ反射素材がサイドポケットのパイピングや肩ベルトのロゴにも使われていて、夜間の安全もちゃんと考えられています。
大容量のメイン収納+使い勝手の良いポケット多数!
25リットル以上と大容量のメインコンパートメント内部です。
背中側に下のサブコンパートメント部分まで達する深いポケットと、表側にもA4サイズ程度のポケットがあります。
私は、背中側のポケットに、3リットルのハイドレーションシステムを入れていますが、満タン状態のハイドレーションパックを入れてもメインコンパートメントの容量にはたっぷり余裕があります。
また、画像の通り、ジッパーを下げればガバっとかなり大きく開くことができるので、かさばるものも簡単に収納することができます。
メイン下部のサブコンパートメントには、この下側のジッパーからアクセスします。
ここもそれなりに容量が大きく、先日の富士登山ではここにフリース二枚と雨具の上下が余裕で入りました。
サブコンパートメントのフラップには小さなポケットがついていて(製品ロゴ上の水平のジッパー)、背負ったままでもアクセス出来る位置なので、頻繁に出し入れする小物をしまっておくのに便利です。
サブコンパートメント内部です。
メインコンパートメントとはナイロンの仕切り一枚で仕切られていますが…
青いジッパーを開放することで、メインコンパートメントと統合することが可能です。
こうすると尺の長い荷物もすっぽり収まります。
リュックの表面上部(ドイターのロゴ部分)には、小物を整理して収納できるオーガナイザーがあります。
ちょっとしたポケットという見た目ですが、案外中は深く、財布と携帯と鍵、手帳や文庫本程度なら余裕で収納できます。
オーガナイザー内部にもジッパー付きのポケットがあるので、万が一にも落としてしまっては困るような貴重品も安心です。
サイドにはメッシュのポケットがあり、ウエストベルトもメッシュ素材のポケット状になっています。
ペットボトルなどボトル状のものや、さっと取り出し/突っ込みたいポケットタオルなんかを入れておくのに便利です。
ウエストベルトのポケットは小さめなので、私は鍵を入れるくらいにしか使っていません。
糖分補給のアメとか入れとくのにいいかも?
背面パットの部分には、マップポケットがついています。
目立たない部分なので、シークレットポケットとしても使えるかも知れません。
あくまでマップポケットなので、あまり物を詰め込むと背中側がゴワゴワします。。。
急な雨でも荷物は濡らさない!レインカバーが標準で付属
そしてドイター最大の特徴とも言えるのが、レインカバーが標準で付属しているというところ。
リュック底面にある、目立たない青い引き手のジッパーを開けると…
鮮やかな蛍光イエローのレインカバーが収納されています。
このカバーはウレタンコーティングの完全防水ナイロンで、それなりに大きなバッグの全体をしっかり覆えるようになっています。
これ、富士登山の時には本当に重宝しましたし、普段の生活でも、雨の日にかさばって邪魔な傘を持ち歩かなくとも、常に入れてある撥水パーカーとこのレインカバーで充分になってしまいました。
このレインカバーはバー型のホックで収納ポケットにつながっているので、誤って紛失することもないようになっています。
汚れたり破れてしまっても、まったく同じドイター純正のレインカバーが別売りで用意されているので安心です。