万年筆ユーザーの方はご同意いただけると思いますが、書き終わった直後にノートを閉じたり、手で触ったりしてしまうとインクが擦れて汚くなってしまいます。
これはそんなときに使う、ブロッターという道具です。
木製のものが大半で、サイズによりますがお値段もそれなりにするうえ、インクが乾くのを待つ必要のないボールペンが主流の最近ではあまりメジャーな存在ではないですが、万年筆ユーザーにとっては実に便利な道具です。
私が入手したこちらは、プラスチック製でお値段も1000円程度とお手頃です。
本体の両端で、塩ビ製の板を押さえて湾曲させる構造になっています。
この塩ビ製の板に吸い取り紙をセットして、本体にはめればOK。
インクが乾いていない部分でゴロンと転がしてやれば、吸い取り紙が余分なインクを吸ってくれるので、乾くのを待つ必要がありません。
ブロッターをを使い始めてから、手が汚れることもノートの文字が擦れることも無くなりました。
フローが潤沢なペンを使っている方、インクが乾くのを待てないせっかちな方にはオススメです。
余談ですが、私はモレスキンや手帳にも万年筆を使うので、ブロッター用の吸い取り紙を半分の長さに切ったものを手帳に挟んであります。
特にモレスキンの幅と吸い取り紙の幅がそれほど変わらないので、栞代わりにして、閉じたときに自然に余分なインクが吸い取り紙に吸われるようにしています。