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万年筆の基本的なメンテナンス方法

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最近は文具がブームのようで、筆記具・文房具メーカーは各社こぞって新製品を売り出しています。

中にはキングジムのポメラのように、かなりエポックメイキングな製品もあり、文具ファンとしては楽しい日々を過ごしています。

そんな中でも、映画やドラマの影響もあるのか、万年筆がここ数年でかなり注目を集めているように感じています。

万年筆という筆記具は、きちんとメンテナンスをしてあげれば自分が死ぬまで(誇張ではなく)使える筆記具です。

そこで、今更感はありますが、万年筆の基本的なメンテナンスの方法を書いておこうと思います。

その前に、メンテナンスを簡単にする為のTipsをふたつほど。

●両用式であればできるだけコンバーターを使う

現在市販されている万年筆の大多数はカートリッジ・コンバーター両用式です。

“サービスインク”としてカートリッジが一本付属することが多いですが、できれば最初からコンバーターを利用しましょう。

●インクの色は変えない

できれば、最初にこれと決めたインク以外は使わないようにしましょう。

特に初めて万年筆を使うのであれば、純正のどれか一色だけを使うようにすると、無用なトラブルを避けられます。

純正以外のインクを使うと、メーカー保証が受けられなくなる可能性もありますので。

それでは、メンテナンスの手順は以下から。

本格的なメンテナンスは数ヶ月に一度

車で言うところの定期点検にあたる、インクを抜いて行うメンテナンスは、数ヶ月に一度くらいで十分です。

また、これは使用するインクを変える際にも行うメンテナンスです。

  1. 残ったインクをインク瓶に戻します。
  2. インクの代わりに水を吸入します。
    このとき使うのは、常温の蒸留水や精製水(薬局で買えます)がベストです。
    私は水道水を使っていて、今のところトラブルはないですが、保証はできません。
    インクが固着しているようならぬるま湯を使います。
  3. 吸入した水を捨てます。
  4. 手順2~3を、水が無色透明になるまで繰り返します。
  5. ペン先~首軸を水に浸けたまま、2~3日おいておきます。
    このとき、コンバーターを外して首軸だけの状態で水に浸けておくとなお良いでしょう。
    吸入式の場合は、ピストンを下げた状態でペン先を下に向けた状態で首軸までを水に浸けておきます。
    この間、首軸やペン芯に残ったインクが流れ出してきますので、半日~1日ごとに水を換えます。
  6. 水から引き上げ、ティッシュや布でペン先を優しく包み、残った水を吸い出します。
  7. 水が出てこなくなったら、2~3日自然乾燥させます。
    ※ドライヤーは絶対に使わないこと!

乾燥したら、インクを入れて終了です。

普段のメンテナンスは簡単!

普段のメンテナンスは、書くこととインクを補充することです。
意外に思われるかもしれませんが、毎日使うこと、インクがなくなったら補充すること、これが一番のメンテナンスになるのです。

万年筆は、毛細管現象によってペン芯のインク溝を通ってインクが出てきます。
このインクの通り道に、インク滓や細かいホコリなどが詰まると調子が悪くなります。

毎日書くことで、新鮮なインクが溝を通ることによってインク滓やホコリを洗い流してくれるのです。

最低でも数日に1回は書いてあげると、そうそう調子が悪くなることはないでしょう。

また、書くだけではインクの流れが一方通行になってしまうので、インクの補充も大切です。
両用式の万年筆でもコンバーターの利用をおすすめするのはこのためです。

インクを吸入することで、インク溝だけではなく、空気溝や首軸とペン芯の間などに詰まったインク滓などを洗い流すことができます。

多くの機械や器械がそうであるように、毎日使うことこそが一番のメンテナンスになりますし、ちょっとした不調や変化に気づけるようになります。
特にカーボンインクのような耐水性のインクや、ブルーブラックインクを入れているペンは毎日書くようにすると、インクが固着せずにいつでもスムーズに書ける状態を維持できます。

もし何日か放置してしまって、ペン先やペン芯にインクが固着していたり、完全に乾いてしまってインクが出てこないときは、絶対にペンを振ったりせず、インク誘導液か常温の水、もしくは瓶のインクにペン先を浸してください。

それでもダメなときは、インクが残っていてもインクの補充と同じ手順で何度かインクを出したり入れたりしてやると、だいたいの場合は解消します。

最後に……

それでも不具合が解消されない場合は、無理に直そうとせずペンクリニックに持って行ってください

万年筆を調整、修理するにはそれなりに道具と技術が必要になりますので、何本か犠牲を出すことを覚悟できないのであれば専門家に任せるのが一番です。

快適な万年筆ライフを!

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