前回と前々回の記事では、初めて手帳を使う人のための手帳の選び方を書いてきました。
今回は、私が実践しているちょっとした活用術を紹介していきます。
消化した予定やタスクは赤線で消す
これはワタミグループのCEO、渡邊美樹氏が実践されている方法です。
非常に簡単ですが、かなりオススメです。
終わった項目を赤で消しておけば、手帳をパッと開いたときに終わったものと終わっていないものが一目瞭然です。
どんなに密に書いた手帳でも、赤くなっていない場所を探せば、未消化の予定やタスクがすぐに見つかります。
また、書き込んだペンで消してしまうと、消し方によっては何が書いてあったのかわからなくなりがちですが、赤で消せば書いてあることもハッキリと読めますから、一日を振り返るときにも”なにをしていたのかわからない”ということがありません。
このとき使う赤ペンはボールペンではなく、太く発色のよいペンが良いでしょう。
オススメは赤のダーマトグラフか、水性のペンや万年筆には使えませんがぺんてるのサインペンです。
簡単ですが、案外大きな効果を持っています。
続きは以下から。
記入は消せないペンで
私は、スケジュールの記入にはボールペンだったり万年筆だったり、とにかく容易に修正のきかない筆記具を使います。
これは、予定の変更があったときに、変更の履歴が残るからです。
変更前の予定は、消化したわけではないので赤ではなく書き込んだペンと同じ色で線を引いて消します。
時間が決まっている予定は枠で書き込む
時間軸のある手帳限定ですが、矢印や線で時間を確保するのではなくて、枠で記入します。
また、隣合う項目の枠は色を変えたりすると分かりやすいです。
これのメリットは、空き時間を視覚的に把握することができるということです。
さらに一歩進んだ使い方として、行動記録をとるときにも使えます。
生産している時間(仕事や勉強)、浪費している時間(テレビなど)、コストとして必要な時間(移動時間など)、余暇の時間(読書や趣味など)を色分けして、その日一日、自分が何をしていたのか、無為な時間や時間の使い方の傾向を洗い出すのです。
付箋は必須!
生活していると、日時未定な予定というのが出てきます。
こういうときには付箋を活用します。
とりあえず付箋に書いて、適当なところに貼っておいて、確定したら書き込むという使い方をします。
とっさのメモや、人にメモを渡す際にも、付箋があれば簡単です。
私は、手帳のトビラに、ポストイットのフラッグやメモブロック
を10枚ずつぐらい数種類貼り付けて使っています。
いろんなものを貼っておく
手帳に記載する情報の中には、これから先も長い間使えるものが出てきます。
そういった情報は直接書き込むのではなく、ほかの紙に書いて手帳に挟むなり貼るなりすると、手帳を買い換えたときに再度書き込む手間が省けます。
表紙の裏やトビラ裏などの開きやすいところに、自分の目標や標語を貼るのもいいですね。
私は母校のモットーと、皇太子妃殿下が好きな言葉として挙げられた言葉を貼ってあります。
その他には、ヤマト運輸の運賃表、GTDのフローチャートとトリガーリストが貼り付けてあります。
私がこう行ったものを貼り付けるときに使っているのは、ドットライナーの貼ってはがせるタイプです。
手帳サイズのクリアファイルを活用する
私が使っているのはDELFONICSの4パーツフォルダーというものです。
これは私の使っているB6版、そしてA6版も出ていて、4つのセクションに分かれたクリアファイルと、差し込み用の裏表紙がついているものです。
私はメモ書きや請求書などを手帳に挟むので、このクリアファイルはとても重宝しています。
万人に適した手帳術はない
最近は色々な手帳術の書籍が出版されていますが、煩雑で継続が難しかったり、特殊な手帳が必要だったりと、どれも一長一短です。
万人に合う手帳術は存在しないと言ってもいいでしょう。
私がこのエントリで挙げたTipsも、私にとって使いやすいというだけで、同じ事が誰にでも適用されるわけではありません。
しかし、ここに挙げたことはすべて、私が参考にした手帳のヘヴィユーザーが実践していることでもあります。
具体的にはワタミの渡邊氏、GMOの熊谷氏、能率協会の野口氏ほか多数ですが、それぞれの手帳術の中で、自分が実践しやすいものだけを取り入れています。
このTipsはいわば手帳活用の第一歩ですが、手帳のポテンシャルを引き出す上でそれなりの効力があるのは実証済みですので、初めて手帳を活用しようという方には自信を持っておすすめできる活用法です。
手帳を楽しく使い続けるために、参考にしていただけたらと思います。