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至高のベーシック、丸善オリジナル万年筆”アテナ・ベーシックライン”

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また新しいペンを… 購入の経緯

丸善町田modi店では、11月1日から丸善オリジナル万年筆のセールを開催しています。

POPなどは無いので、よく見なければ気づかないのですが、限定万年筆”檸檬”をベースにした”アテナ・ベーシックライン”と、オノトモデルをベースにした”アテナ・ザ・ペン・クロマ”が定価の40%OFF で販売中です。

当初の目的は、プロフィットレアロの試筆(&気に入れば購入)だったのですが、何というか、レアロは期待はずれ。
見た目や機構の割に、軽いのです。軽すぎるくらいに。

セーラーの製品、特に普及ラインは全体的に軽いですね。大きさもパイロットに比べると小柄で、ずんぐりむっくりな印象。

プロフィットレアロも、大きさはプロフィット21と同じなので、私にとっては少々軽すぎ、小さすぎました。
とはいえ、プロフェッショナルギアは気に入っているので、吸入式という先入観もあるのかも知れません。

同じ価格帯で、ペリカンのM400なども勧められましたが欲しかったEFは在庫切れ。

そこで目に付いたのが、今回購入した”アテナ・ベーシックライン”です。

結構、立派な箱に入ってきます。

本体とコンバーター(PILOTのCON-70)が付いて、定価26,250円のところ、15,750円でした。

CON-70対応というのが良いですね。今後の用途として、ノートをはじめ普段使いを考えているので、インク容量が大きいのは安心感があります。

オーソドックスに徹したデザイン

箱から出したところ。

クロマも良いペンではあるのですが、樹脂軸に彫られた模様がなんとなくチープなのと、胴軸のねじ付近の段差がちょうど指に当たって気になりました。
私には、丸善オリジナルのオノト型は合わないようです。

形としては、ベーシックなベスト型(両端切り落としの樽型)。

葉巻型の方が”これぞペン!”という感じですが、あまり大げさに主張しないベスト型も好みです。

ベースの”檸檬”と同じく、ゆるく曲線を描くボディーと、急に傾斜の強い天冠と尻軸の絶妙なバランスが全体の印象を引き締めています。

装飾が一切ない、14金ロジウム鍍金のペン先。

刻印はペン先側から、”ATHENA”、設立年とMARUZENの刻印、金品位、字幅表示の5段です。

ロジウム鍍金と無装飾のせいで一見すると鉄ペンに見えますが、歴としたパイロットの5号ペン先です。

クリップにも”ATHENA”の刻印。

ただ、外見からこのペンの出自を語るのはペン先とクリップの刻印だけで、パッと見たところではどのブランドのペンかはわかりづらいです。
セーラーのプロギアのようなエンブレムもありませんし。

デザインは全体的に品良く、控えめで、悪く言えば見た目は”つまらない”です。

人によっては、わざわざこんな何の特徴もないペンを購入しようとは思わないかも知れません。
そのくらい、”普通”のデザインです。

“檸檬”では、あの鮮やかな黄色が印象的でしたが、 黒になるだけでこんなに落ち着いてしまうのか、と思うくらいです。

キャップを外したところ。

CON-70のせいか、このペン自体のバランスかはわかりませんが、とにかく重量バランスが素晴らしい。

1日使ってみましたが、プロギアで時折感じる”後ろが軽い”感じをまったく受けません。
かといって後ろが重くて振り回されるわけではなく、とても操縦しやすい適度な重さです。

中身はパイロットですので、性能面ではまったく問題ありません。

書き味は癖もなく、個体差も非常に少ないです。
インクフローも必要十分。

飽きのこない(飽きようがない)デザインに、癖のない書き味。
しかしそれを高次元で実現するために、随所に工夫が凝らされています。
まさに、実用品としての万年筆はかくあるべし、といった印象です。

国産ベスト型、セーラープロギアとの比較

国産でベスト型の万年筆としては、セーラープロフェッショナルギア、パイロットカスタム・レガンスが同価格帯になります。

全体の比較。

キャップをした長さではアテナの方が8mmほど長いです。

プロフィット21(葉巻型)と同じくらいの全長です。
ちなみにペリカンM400と同等のサイズです。

デザイン上、大きな差はありません。
両者とも同じ、黒軸ベスト型、シルバートリムです。

握った感じも、そんなに差はありません。
プロギアの方が短い&軽いので、ほんの少し不安定な感じを受けるくらいです。

ペン先の比較です。

セーラーは装飾が美しいです。
バイカラーのニブは、美しさという点では素晴らしいですね。

よく言われるように、セーラーはタッチが柔らかいです。
21金という事もあるのかも知れませんが、細身で穂先が長く、より平面的なニブの形状によるところが大きいと思われます。
落ち着いて手紙を書く時など、非常に優雅な時間を過ごせます。

一方のアテナ(パイロット5号ペン先)は、硬質なタッチで、引っかかりこそしませんが”カリカリ”という形容が当てはまる書き味です。
形状はセーラーに比べてカーブもきつく、大柄でエラが張っていて、いわゆる”ガチニブ”と言えるでしょう。
日常的にガンガン使うとしても、安心感があります。

また、これは国産万年筆全般に言えますが、非常に品質の安定性が高い。

どちらも購入時には店頭のすべての在庫を試筆しましたが、正直、必要ありません。
試筆せず、目をつぶって買っても大丈夫です。

基本にして究極、万年筆は実用品である

今回このペンを見て痛感したのが、当たり前ですが”万年筆は実用品である”ということ。

気持ちよく、書ける。

これ以外の要素は、所詮は”おまけ”でしかないのかな、と。

そういった意味で、私にとってひとつの完成型を見た気がしています。

ペンとしての機能に関係が無いものは徹底的にそぎ落とし、ペン先の装飾ですら最低限。
それでいて、”万年筆”としてのアイデンティティを失わないデザイン。
まさにSimple is the bestのペンです。

amazonの丸善ネットストアでは定価売りですが、定価で買っても納得のいく物だと思います。

装飾過多でブランド志向の万年筆に食傷気味の方は、是非。

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