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【レビュー:本】ユダヤ人に学ぶ速学術

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タイトル:ユダヤ人に学ぶ速学術
著者:濱野成秋
出版社:グラフ社

ユダヤ的な学習法についての本なんだろうけれど…
アマゾンのレビューでも酷評されているのだが、評論というか論説文としての出来は悪い。
まず文体の統一が図られていない。
文語口語が入り乱れていて、そういう意味では非常に読みにくい本。
また、ユダヤ式というのも、著者の勉強法がユダヤ的であるという論に終始していて、ユダヤ伝統の勉強法について具体的に言及しているわけではない。
厳密に言えば、「ユダヤ式勉強法」の本ではない。

ただし、そういった枝葉末節にこだわらないのであれば、内容としては非常に参考になる。
勉強の基礎は筆記具の持ち方からというのは、昨今流通している勉強本の中では異色なのではないだろうか。
確かに姿勢や筆記具の持ち方は、脳の活性化という面でとても重要なのは科学的にも明らかなので、そこから論じるというのは説得力がある。

また、隙間時間の活用や活性知識についてなど、日本の学校で教わる勉強と社会で役に立つ勉強の違いについて明確に書かれているのも良い。
勉強とは、”理解と記憶”に”思い出し”が付いてやっと完成するとする著者の勉強観は正しいと思う。
せっかく覚えたって、すぐに思い出せなければ意味がない。

上であえて”日本の学校で教わる勉強”としたのは、欧米ではフォトリーディングをはじめとする全脳学習や、思考鍛錬、問題解決など、実際に社会で役に立つ勉強を実践している学校が多いからだ。

おもしろいのは、英語の勉強法にかなりのページ数を割いていること。
英文を音読し、記憶し、原文を見ずに書く。
一人でディクテーションをやるようなものだ。
ニューヨーク・ユダヤはそうやって英語を学び、全く英語を知らない状態で移民してきて1年で英語の教師になった人も多いという。
これは、英語の勉強にディクテーションと長文書写を取り入れている私には嬉しいことだ。
ただ音読は今までやっていなかったから、これからは長文書写の際に音読、暗唱を入れていこうと思う。

読了後の感想としては、「学問に王道なし」を再認識したと言ったところだろうか。
最近流行りの、効率を重視した学習法では、やはり付け焼き刃で自分の血肉にはならないということだ。

数分の隙間時間でも勉強する。それも思い出しまでが組み込まれたシステムで勉強すること。
それだけが、自分の血肉になる勉強なのだろう。

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